Absolute Home Dance 楽曲解説

1.散髪          

なにがなんでも髪を切りに行くうたです。髪切りにいくときとか、歯医者とか、予約からかなり面倒ですよね。時間通りに行っても待つことがあるし。何なんだあのシステム。当初はもっといろいろな楽器を入れる予定でしたが、パーソナルなアルバムにするべく削ぎ落としました。

2.ギャグ 

ミルクボーイさんがM-1で優勝したときに作ったうたです。適応障害を抱えながら勤務を続けていた時で、笑いながら泣いてしまいました。ネタを作るという意味で芸人さんと重ねてしまうことは多いなと思います。今回レコーディング直前にギタリストが体調を壊したので、アルバム全曲のギターを僕が弾いています。大変だったけど楽しかったかな。

3.春街  

海が近くにあって路面電車が走り、小高い丘から続く坂道がある。空想の街です。親戚の家が住吉大社の近くにあって、そのあたりのイメージが基本になっていると思います。今でも路面電車が走っているんですよね。ずっと平らな土地で好きです。春にしたのは、はっぴいえんどのオマージュです。そのせいか春って日本らしいなって思うんです。ちなみに坂道は後の曲でも出てきます。

4.うたたね

人間と仲が良かった猫を描いたうたです。猫は急にいなくなると言いますが、人も意外といなくなるものです。猫は膝がお気に入りだったようです。あいつら寝てたら乗ってきたりしますよね。何考えてるのかさっぱりわからない。設定上のことですが、人間の死因は事故です。

5.働く      

ほんまのうたやん。とはエンジニア談。アルバム制作少し前に適応障害で転職したんですが、仕事とは、働くとは、と当時とても考えました。その答えを少し出したような曲です。数年ぶりにきちんと触りましたが、エレキギターも楽しいなと思いました。後半のエレキギターを収録するのがとても楽しかったです。エンジニアの小泉さんと2人がんばりましたが、いいのが録れたと思います。好きな曲。

6.ユリイカ

レコーディングに参加できなかったギタリストのメンバーがいて。彼に娘さんが生まれたとき、すごく嬉しそうにライン送ってきたから書いた曲です。きっとひらめきなんだろうなと思って。誕生の曲です。ほんとはそいつがギター弾く予定だったんですけどね。まあ俺のが上手いって思うことにしよう笑

7.未来     

人が生きていくのに必要なものは何か。そんなこと考えて書いたうたです。収録曲の中で一番最初に完成した曲で、指針になった曲です。丸まって横で寝る者は、妻であったり、子供であったり、自分の未来であったりするでしょう。あえて限定していません。

8.晩飯           

男の帰りを家で待っている女のうたです。どこかゆるくてどこか不安で。幸せはそうして続くものだと思います。お気に入りの曲。

9.坂を下る 

例の坂道を海まで駆け抜ける女のうたです。もともとは坂の下にいる男と抱き合って終わりでしたが、女性を性から解き放ちたくて省きました。人間には等しく突き進む魅力があるのですから。詩も含めかなり難産な曲でもあり、おそらく、最も完成イメージをメンバー以外には共有できなかった曲でもあります。この曲を咀嚼できたバンドメンバーには感謝すべきだと思います。

10.なめるな 

なめるなよというのは、誰かに向けた言葉ではなく、自分に向けたものです。腐らずいこうと。もともとは「窓」って曲のカップリングというか兄弟曲として書いたものです。こんな生活でも、そこそこ気に入ってるんです。

11.home  dancer

そろそろ人生が終わるとベッドで感じたとき、どんなことを思い出したり思ったりするだろうか。いろんなことがあったなと思うだろうか。そんな妄想で書いた曲です。前作「orange peel」の制作中に書いた曲で、その後、この曲を録音しなかったことが僕の唯一の心残りでした。その心残りだけを頼りに、このアルバム制作のプロジェクトを起しました。この曲がなければ、このアルバムは無かったし、下手をすると取り返しのつかないことになっていたかもしれません。一緒に踊るのは妻でもいいし、子供でも、親でも、元恋人でも、自分自身でもいい。家で踊れる時間を大切にしていきたいと、そう思います。

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