3ピースバンド時代から、全楽器を演奏するマルチプレイヤー時代まで。
当時会場でのみ配布され、未発表だった30曲以上の内11曲を、本人の手で2021年リマスター。
収録曲
1.上海に行こう
2.花になる
3.ニュートラル
4.Lucky Star
5.日新月報
6.ロードムービー
7.海岸通り
8.花屋
9.SUNNY
10.雨あられ
11.旅の花
各種サブスクリプション、ダウンロードサービス、公式通販で販売。
2021.11.5 Release
FYPR-0

公開記念インタビュー
作品公開を記念して、インタビューを掲載いたします。
こちらからどうぞご覧ください。
うろ覚え楽曲解説
1.上海に行こう
なんだろう書いた経緯とか全然覚えてない(笑)。でも、リフは今でも弾ける。身体が覚えているというかときどき弾きたくなるというか。変な曲。多分当時アジア的なものをすごい探していたと思う。欧米に対抗するにはアジア全部で考えなくちゃダメだみたいな。この曲には大して現れてないけど。バンド時代の曲。
2.花になる
これはドラム以外全部僕の演奏。マルチプレイヤー的な制作を始めた最初の曲なんじゃないかな。生ドラムを演奏するのは困難だったから電子ドラムを買ったんだけど、演奏経験が薄いから生っぽくならないのよ。そこで弘さん(岡田弘。ドラマー)に相談したら家に来てその場で打ち込んでくれてね。酔っ払ってたけど。それでもやっぱり安物だし音はマシンでね。ワザとらしく加工した覚えがある。リマスターにあたって色々試したけど、やっぱりマシンのまま。でもそれでいいなと思った。
3.ニュートラル
ストレートな8ビート弾きたかっただけだった気がする(笑)。多分自己流の詩作を掴み始めてた時期だと思う。おかげで変態性が低いよね。 弘さんにドラムで協力してもらったけど、演奏はほぼ小川。ずっとストレートにロックしてきたカッコいいおっさんを想像して書いた曲なんだけど、今頃ちょうどよくなってきたな。僕の作曲は10年先なのかもしれない。エレキはレスポールだと思う。58年モデルでプレーントップだったな確か。
4.Lucky Star
これはね。自分を次の段階にするべく挑戦した曲なんだよ確か。だからビート、楽器編成、フレーズとか技術的に必要とされてるものが多い。わざとなんだけど、当時は苦しんだんだろうなと跡があるね。録り直そうか迷ったけど、このまま公開することにした。これは後に「さよならラッキースター」になった曲でもある。思い出深いな。アコギは1969年のJ-50、エレキはES-135だと思う。これもドラム以外は僕の演奏ですね。
5.日新月報
これはね。バンド時代の曲。なんかもうすぐわかるよ臭いで(笑)。確か物理学とか量子力学とかの本なんだよ発端は。でもなんかサイケデリックな部分もある。なんでか知らないけど、この曲聴いてるとビートルズが浮かぶんだよ。しかも来日時の飛行機から降りる映像がずっとリピートされる。謎だな。エレキはレスポール。多分ファズも使ってそうだけど何かなグラフィックファズかな?全然覚えてない。当時は色々な器械を試してばかりいたから。
6.ロードムービー
これもバンド時代の曲。最初期はかなり変態が過ぎるんだけど(だから今回殆ど採用されていない)、そこからもう一段上げようとした曲だったと思う。おかげで少しだけヤバさが薄れてる。ボーカルとか演奏はやり直したいけど、まあ全て味ということにしよう笑。オルガン弾くのが楽しかった覚えがあるな。好きって言ってくれるお客さんが結構いたのを覚えてる。ギターはES-135。オルガンはわざわざハモンドのものを買った覚えがありますね。
7.海岸通り
バンド時代の曲。今回収録した中で一番古いデモだと思う。サウンド的には3ピースらしさが欲しくて書いた曲だったと思う。個人的に演奏するのが楽しくてよく弾いてた。今でも覚えてて弾くことができるね。詩はバンド初期さがにじみ出てて難解すぎるな。お客さんにも曲はいいけど歌詞がわからないってよく言われたのを覚えてる。若いね。ギターはES-135。
8.花屋
全部自分でやろうって作った曲で、全部僕の演奏。これは一番”デモ”っぽい音源だと思う。公開するか本当に迷った。でも、なんか好きなんだ。確か当時も演奏上の難点には気づいていて、やり直したんだけど何か魅力がなくなってしまったんだと思う。こっちを採用してたからね。この辺りから小川の詩って感じがしてくる。アコギはギブソンのJ-50かマーティンのOO-17だと思う。
9.SUNNY
バンド時代の曲。ほぼ最後くらいの録音だったと思う。みんなそれぞれ仕事に就こうって解散したんだけど、なんだかんだずっと一緒に音楽やってきてると思う。内容的にはだるい方の小川全開って感じで、とてもらしい曲だな。今でも色々なことに”どうでもいい”と思ってしまう。すべて風の中、時代の流れと共にあるんだってね。そう思うと大して成長していないのかもしれない。若い頃は特にいろんな人の意見に囲まれてると感じると思う。”どうでもいい”と大声で言いたかったんだろうな。口悪いよね。全曲リマスターしていて、ずっと別の人のような自分のような、不思議な感じがして楽しかったな。
10.雨あられ
バンド時代の曲なんだけど、かなり初期の曲。今回残ってる音源を調べてて、この曲は3パターンあるのが分かった。それぞれに良いところと悪いところがあって悩んだんだけど、2011年かな?のデモにした。これだけパターンがあるのは人気曲だったからだと思う。よくお客さんにもやれと言われた覚えがある。思い出深い曲だけど、当時にしてはとても年寄りがかっていて、今の僕にも通じるところがあるね。昔から年寄りなんだな。
11.旅の花
これもバンド時代の曲。よくライブの最後とかアンコールでやってたと思う。これも数パターン発掘したんだけど、どれも一長一短で、中でも僕がベース弾いてるやつが一番ひどかった(笑)。バンドのバージョン。公開するか迷ったけど、なんか最後の曲っぽいの欲しかったから。ギターアンプはフェンダーのプリンストンⅡをいつも愛用してたんだけど、これはスタジオのマーシャルで録音した覚えがある。今回公開した11曲、自分じゃないと思って聞くと結構いいんだよ。客観的な曲になっているんだろうな。今の曲も10年後ちょうどよくなるかも?そう思うと楽しみだよ。